2019年に秋に開催された東京国際写真祭プレイベント(T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2020 PRE)にて、学生プレゼンテーション展を開催し、受賞者の特典して72Galleryでの個展の権利が与えられました。この度、受賞者の中崎大河さん(東京工芸大学:受賞時)の展示を行います。尚、今展示につきましては、コロナ禍の影響で会期が延期になったことと、中崎さんのチューリッヒ芸術大学 BA Fine Artsへの留学が重なった為、今年の開催となりました。

審査員は東アジア圏での写真の関係者、映里 (三影堂撮影芸術中心共同創設者 / 日本)、ウー・ジャバオ(写真教育 / 台湾)、キム・ジョンウン(The Referenceディレクター、IANNBOOKS編集長 / 韓国)、キム・スンコン(写真評論家 / 韓国)、グウェン・リー(シンガポール国際写真祭ディレクター / シンガポール)、シェン・ジャオリャン(写真家、キュレーター、フォトワン主催統括 / 台湾)、ヤンヨー(「Jiazazhi Press」パブリッシャー / 中国)が行いました。

 

T3 STUDENT PROJECT 2019 グランプリ受賞展
中崎大河展『Negative of preliminaries』
開催日:2022年8月3日~7日
時間:12:00-19:00(最終日 17:00まで)
場所:72Gallery
〒104-0031 東京都中央区 京橋 3-6-6 エクスアートビル1F
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『Negative of preliminaries』について
写真でいうネガポジ法がイメージの消費を拡大したように、型造りとカスティングによる複製技術は、人間の消費を際限なく拡大することを可能にした技術の一つである。中崎は今回、この型作りとカスティングのアイデアを生活空間に応用し、普段は意識に上らないであろう空気の領域についての新たな観点をもたらす。
今回のNegative of preliminariesは、今年5月に開催されたYAU(有楽町アートアーバニズムプログラム)において中崎が発表した作品を拡張したシリーズである。有楽町エリアの3Dデータを用いて制作された都市の鋳型のイメージ群と共に、Bruce Naumanが1941年に制作した”A cast of the space under my chair, 1965 – 1968”のアイデアを拡張しようと試みた立体作品を本展で展開。

 

作家プロフィール
中崎 大河 | Taiga Nakazaki
1996年東京都生まれ、チューリッヒ在住。チューリッヒ芸術大学、BA Fine Arts在籍。
私たちの住む世界から無限に広がるマテリアルや物を取り込み、それらを注意深く再構築する作品を制作。この手法は、人新生に内在する文化や社会政治的問題にアプローチしていくことを可能にする。