©トミモとあきな
2019年に秋に開催された東京国際写真祭プレイベント(T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO PRE)にて、学生プレゼンテーション展を開催し、受賞者の特典して72Galleryでの個展の権利が与えられました。この度、受賞者のトミモとあきな氏の展示を行います。
尚、審査員は東アジア圏での写真の関係者、映里 (三影堂撮影芸術中心共同創設者 / 日本)、ウー・ジャバオ(写真教育 / 台湾)、キム・ジョンウン(The Referenceディレクター、IANNBOOKS編集長 / 韓国)、キム・スンコン(写真評論家 / 韓国)、グウェン・リー(シンガポール国際写真祭ディレクター / シンガポール)、シェン・ジャオリャン(写真家、キュレーター、フォトワン主催統括 / 台湾)、ヤンヨー(「Jiazazhi Press」パブリッシャー / 中国)が行いました。
©トミモとあきな
トミモとあきな写真展「mamono, 2020」
開催日:2020年11月11日~22日(月・火 休廊)
場所:72Gallery → access
〒104-0031 東京都中央区 京橋 3-6-6 エクスアートビル1F
『マモノ』シリーズについて
虚実の中からの真実を探求する試みを「マモノ」という表題にのせて制作したものです。「写真は何を写すのか」の私なりの回答でもあります。ここでいうマモノとは、⾃分⾃⾝のことであり、同時に他者のことでもあります。⼈は移ろう時間に流されながらも、様々な⾵景に出逢いながら⽣きています。皆さんご存知の通り、写真に写るのはカメラが捉えた⾵景であります。カメラが捉えた⾵景は、我々が⽬で⾒た⾵景とは似ているものですが違います。ただそれは決して虚構だけで構成されているのではなく、虚と実の織りなす世界だと考えます。表層には虚構が積み上がっていてもその奥から突き破ってくるようなエネルギーが写真に宿ることがあります。そんな写真の不思議を私は探求しています。私が探しているマモノはいつでも写真に写るわけではありません。それは、マモノが分厚い⽪膚に覆われていること、そしてまた同時に分厚い⽪膚の内側に住んでいるからでしょう。いまかいまかと⼼待ちにしていると、マモノはたまに⽪膚から外側に顔を出します。その瞬間にマモノは写真に写ります。
ストレートに撮影された写真だからこそ表現できる「写真が写してしまうもの、⽬に⾒えなくても写真に写ってしまう
もの」があると信じています。
©トミモとあきな
作家プロフィール
トミモとあきな / TOMIMO+AKINA ( TOMIMOTO, Akina )
現代美術家、写真家
主な展示に、『マモノ』(銀座ニコンサロン, 2018)、『HUMAN<3』(haku kyoto, 2019)、トミモトラベル名義『私のバスはどこですか?』(六甲ミーツアート, 2012)等。東京藝術大学先端芸術表現科修士課程在籍。
ウェブサイト https://ak-7.net