写真センターTOKYO INSTITUTE of PHOTOGRAPHYは、同センター内72Galleryにて、倉谷卓写真展『カーテンを開けて』を開催致します。
同作品は2011年に塩竈フォトフェスティバルにて大賞を受賞し話題を集め、2013年には写真集『カーテンを開けて』が出版されました。父の死をきっかけに始まった同作品の制作は、今も続いています。母親のポートレイトに故郷のスナップ、遺品のセットアップ写真、さらに父が残したもののひとつである、自分自身のセルフポートレイト。どの写真も父と自分との関係を視覚化していくように、1点1点、丁寧に写しだされています。今回の写真展は、同作品の東京で初となる写真展です。新作も交え構成された新しい家族写真の形を、ぜひご覧ください。
私と父の間にはずっと微妙な距離感があった気がする。
それは父が障害者だったことによるのか、または別の理由なのか、今となっては分からない。
父の名残を写真に残すことによって、父をもう少しだけ世界に
留めておきたいと思い、生前の写真や持ち物、過ごした家、風景、また母や私自身を撮っている。
それは父という人間を知って欲しいということと同時に、私自身が父への感情に対峙する為なのかもしれない。
情緒に押し流されることなく、家族、死、記憶、記録、そして写真について静かに問いを投げかけたい。
- 倉谷卓
写真展タイトル |
倉谷卓写真展 カーテンを開けて |
開催日程 |
2015年1月21日(水) ~ 2015年2月1日(日) |
開催場所 |
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開館時間 |
水・木 12:00~20:00 / 金・土・日 12:00~19:00 / 最終日は17:00まで |
休館 |
月・火 |
関連イベント |
トークイベント「家族や恋人、近しい人を撮る方法」 |
内容 Contents |
家族や恋人のような近い距離の被写体をどのように撮影し、作品にしていくのか? 写真家の倉谷卓さん、ライターの山内宏泰さんをお招きし、トークセッションを開催致します。 これから身近な人を撮影していきたい方、 身近な人を撮影しているけどどのようにまとめたらよいか迷っている方におすすめ! |
開催日程 |
2015年1月25日(日)14:00 - 15:30 |
開催場所 |
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ゲスト |
倉谷卓 × 山内宏泰(ライター) |
参加費 |
1,000円(税込) |
定員 Capacity |
30名 |
倉谷 卓 (Takashi Kuraya)
1984年山形県生まれ。2005年日本写真芸術専門学校卒業。2011年塩竈フォトフェスティバル2011写真賞にて大賞を受賞し、2013年に写真集を発表した。2013年TOKYO FRONTLINE PHOTO AWARD 2013審査員賞を受賞した(Ivan Vartanian選)。
http://gld.main.jp/takashi/index.html