【72Gallery】糸崎公朗写真展 世界に立ち向かうツギラマ展
2011.11.11 Friday
糸崎公朗写真展 世界に立ち向かうツギラマ展
○ごあいさつ
人間はどのようにしてものを見ているのか?と言うことを冷静に考えることから、私の写真表現は始まります。
例えば人間の肉眼は、意識を集中させてハッキリと見えるのはごく中心部に限られます。
そのような肉眼を人間は常に動かしながら、広い風景の「全体」を認識するのです。
この視覚のプロセスを、既成の写真術を応用して再現したのが「ツギラマ」です。
これは「ツギハギ+パノラマ」の造語で、目を動かすようにカメラを動かしながら対象物を分割撮影し、プリントを貼り合わせる技法です。
本展ではツギラマの最新作として、ファットフォト誌の企画で制作した、オリンパスE-PL3の「アートフィルター」を使用した実験作も展示しました。
またツギラマの技法をマクロ撮影に応用した「昆虫ツギラマ」も出品しています。
ツギラマは、自分が「世界」に対しどう立ち向かっているのか?を表現した作品だと言えます。
そして3.11以降、その「世界」が根本から変わってしまい、私は非常なショックを受けました。
しかしそのような状況だからこそ、これまでの枠に囚われない視点で「世界」に立ち向かう必要があると、日々痛感しているのです。
糸崎公朗
会期:2011年11月12日(土)〜11月27日(日)
会場:72Gallery
〒104-0031 東京都中央区京橋3-6-6 エクスアートビル1F
03-5524-6994
OPEN >> Wed. - Fri. 12:00-20:00/Sat.・Sun. & Holiday 12:00-19:00
CLOSE >> Mon.・Tue.
●「PHaT PHOTO」Vol.66の記事にて糸崎さんと編集部でツギラマを作成!
オリンパスPENのカメラを使い、アートフィルター機能で
いつもとは違った街並みを撮影してもらいました。
記事だけでは伝えきれない! ということで、『ツギラマ撮影 ワークショップ』を開催!
レクチャー&撮影&制作までお楽しみいただけます!!
詳しくはこちらをチェック↓
http://phatphoto.jugem.jp/?eid=185
糸崎公朗
1965年長野県生まれ。東京造形大学卒業。 写真家・美術家。「非人称芸術」のコンセプトの
もと写真を素材にした作品を制作。美術館などでの個展・グループ展のほか、講演、雑誌連載など行う。
主な著作:『出現!フォトモ』(パルコ出版)、『フォトモの街角』『フォトモの物件』『東京昆虫デジワイド』(共にアートン新社)
主な受賞:キリンコンテンポラリー・アワード1999優秀賞受賞。コニカフォトプレミオ2000年度大賞受賞。第19回東川賞新人作家賞受賞。
主な個展:2004年「“FOTOMO x CITY” Multi-Perspective Sx
Editions」(香港藝術センター)、2005年『実験・デジワイド』(コニカミノルタプラザ)。2008年『金沢をブリコラージュする。』(金沢21世紀美術館デザインギャラリー)。
主なグループ展:2001年「FLASH」(ハンガリー・ドナウイヴァーロシュI.C.A)、2002年『韓日映像フォーラム』(韓国・京畿道芸術会館)、2010年『変身アート』(高松市美術館)、『新潟への旅』(新潟市美術館)。
主な連載:『切り貼りデジカメ実験室』(「デジカメWatch」/インプレスWatch)。『カメラで発見!路上ネイチャー』(「子供の科学」/誠文堂新光社)。
主なワークショップ:2009年「写真をつなげて不思議な眺め―「ツギラマ」ワークショップ」(神奈川県立近代美術館鎌倉館)、2010「デジカメ・いきものウォッチング」(信濃美術館)、2011「フォトモで作ろう!静岡の街」(静岡市美術館)
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