未経験者からベテランまで
写真初心者、モノクロ未経験者も大歓迎
フィルム、デジタル不問

写真が世界中に溢れている今日でもなお、人は「見たこともない写真」を見たいと思っている。

新しい世界を写真を通して体験し、驚きたいと思っている。

その意味で、現実世界と色調の異なるモノクロ写真は、いまだ人々に新鮮な印象を与える。

しかし、撮影技術と情報網の発達により、先進国に住む我々はおよそ世界の隅々まで既に「見たことがある」とどこかで思っている。

数十年前に皆が驚いた風景に、もはや誰も驚かない。

色を抜いただけの薄っぺらなモノクロ写真を誰もアートだとは思わない。

では、そのような世界において、どんな写真に我々は驚くのであろうか。

一つのヒントが、「見たこともない視点」と「新しい解釈」によってつくられた写真である。

また、この講座は展覧会をゴールにしている。

今日における美しいプリントとは何かを考えていく。

だが、それらの明確な答えを私は知らない。

なぜなら、私が知っていることは既に古い概念だからだ。

ただ、それらがおよそどっちの方角にあるかは、皆さんよりも少しだけわかっているかもしれない。

私の役割は、いわば水先案内人である。

まったく新しい写真の概念、見たことのない視覚世界、新しい世界の定義、息を飲むプリントとはどういうものなのかを、

この講座でともに考え、試行錯誤し、見つけようではないか。

安達ロベルト Robert Adachi
写真を独学。モノクロ写真の制作と並行して、ポートレート、エディトリアル、
広告の分野で撮影。カメラカタログ用 の撮影やカメラ雑誌でも活躍。
主な写真集に「Clarity and Precipitation」(arD)がある。
ファインアートの分野で 国内外で受賞多数。作曲家としてのキャリアも長い。
1969年生まれ。上智大学法学部国際関係法学科卒業。
www.robertadachi.com

■講座のお申込みは