「大槌 未来の記憶」展から考える 写真プロジェクトのこれからの在り方

アルゼンチン出身の写真家アレハンドロ・チャスキエルベルグが、2012 年よりスタートしたプロジェクト「大槌未来の記憶」は、2015 年に写真集「Otsuchi Future Memories」として出版。これまでに世界13 カ所で展示されてきた。「写真は、地域や社会に対して何ができるのか?」作家本人と、プロジェクトに関わった写真家、ディレクター、展示デザイナーをゲストに招き、変化する写真の在り方を考えるトークイベント。
また、トークイベントに参加された方向けに、アレハンドロの新作プロジェクト『パタゴニア』もお見せいたします。

日時
10月6日(木)19:30-21:00
会場
TIP Class Room 2
登壇者
アレハンドロ・チャスキエルベルグ(写真家)、鈴木麻弓(写真家)、平井政俊(建築家)、速水惟広(TIPディレクター)
参加費
1,000円
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登壇者プロフィール

アレハンドロ・チャスキエルベルグ

Alejandro ChaskielbergアルゼンチンのNational Film and Audiovisual Art Instituteでディレクターオブフォトグラフィーを務める。2011年にソニーワールドフォトグラファーオブザイヤーにおいてベストフォトグラファーオブザイヤーを受賞。また同年、POYIのポートレイト部門においてラテンアメリカピクチャーオブザイヤーを受賞。2009年のBurn Emerging Photographer Grantの受賞者であり、スペインのSCAN’09でTalent Latent Award、ボストン大学のLeopold Godowsky Jr. Award、アメリカの写真雑誌pdnが選ぶ最も注目すべき世界の新進作家30名の1人にも選ばれている。

鈴木麻弓(すずき・まゆみ)

Mayumi Suzuki1977年に宮城県女川町で生まれ、現在は神奈川県逗子市在住。祖父が昭和5年に創業した写真館を営む家庭で18歳まで育ち、日本大学芸術学部写真学科で写真を学び、写真家渡部さとる氏に従事。卒業後フリーランスとして、ポートレートを中心に活動。2011年東日本大震災にて、故郷である女川町の7割が壊滅、両親が行方不明となる。以降、故郷へ足しげく通い、人間の尊厳をテーマに、地域の人々の前に進む姿を記録し続けている。

平井政俊 ( ひらい・まさとし )

Masatoshi Hirai1980年京都市生まれ。東京・目黒を拠点に、国内海外を問わず公共空間から個人住宅、家具や食器に至る大小多様なスケールでの空間設計を行う。筑波大学大学院芸術研究科を修了後アトリエ・ワン勤務。2009年から2011年にロンドン在住後、東日本大震災を契機に2012年平井政俊建築設計事務所を設立。人と空間の関係性を構築し、これを経験することの喜びを提案する。主な作品に「横浜国立大学 Archi-Media Studio ものづくり工房(2015)」「釜石市尾崎白浜災害復興公営住宅(2015)」「Team Living House(2015)」など。
その他、地域課題を都市計画・建築の提案として解決する提案・研究・ワークショップをスペイン/テネリフェ、台湾/台北、神奈川/逗子、宮城/鮎川浜などで行っている。 http://mhaa.jp

速水惟広(はやみいひろ)

Ihiro Hayami写真雑誌「PHaT PHOTO」前編集長。現在は、Tokyo Institute of Photography(TIP)のディレクター/東京国際写真祭のオルガナイザーとして活動。過去の企画展にニューヨークの国際写真センター(ICP)との共同企画「10x10 American Photobooks」(2013)、アレハンドロ・チャスキエルベルグ「High Tide」(2012)、アレックス・プレガー「WEEK-END」(2010)など。レクチャーとして、「FOTOGRAFICA BOGOTA」(コロンビア, 2015)での講演や、オランダの写真キュレーター、マーク・プルーストとのマスタークラス「RISING SUN WORKSHOP」など。その他、国内外の写真コンテスト審査員やポートフォリオレビューのレビュアーとしても活動している。